かつてうちで飼っていたボーダーコリーのクリフは
室内飼育していた犬なのだが、
寝室や個人の部屋には立入禁止となっていた。
ただ、飼育初期はわたしの部屋に限り出入り自由だったので、
気がつけばこっそりと入り込み、横で寝ていたりした。
それも部屋内で糞尿粗相をしてからは禁止になったけどね。
そんなクリフだが、死のまぎわにわたしの部屋に
押し入ろうとしたことがあり、
やっぱり昔のことが忘れられなかったのかなと
あとになって思い起こすのだった。
ではもし初期の時期にクリフを立入禁止にすることがなかったら
晩年のクリフはどうしていただろうなと妄想してみた。
人のそばにはいたいけど、
必要以上にベタベタはしたくないって感じの犬だったから、
たぶん、つかず離れずの距離にドサッと横になり、
作業中のわたしをチラチラ見ながら昼寝でもしてるんだろうな。
そんなことを考えながら絵にしてみた。
これを描いた当初はわたしの部屋を写真に撮って、
そこに自分とクリフの絵を描いた仮想現実的な絵だったんだが、
さすがにうちのカオスな部屋を公開するのもどうかと思ったので、
背景だけ軽くトレース気味にイラストとして描き直したものだ。