そんなときに気分をそそられたのが、
オンラインゲームのリネージュで開催されていた
イラストコンテストのようなものだった。
「ようなもの」って書いたのは、
絵でもゲームのスクショでもなんでもいいって感じの
気楽そうな雰囲気だったから。
個人的には競い合うのが苦手なので、
コンテストとかあんまり好きではないんだけど、
モチベを保つには良い目的になりそうだし、
ふとアイデアが浮かんでしまったのもあって、
お遊び参加してみようかとやってみることにした。
テーマは「お世話になったペットたち」
リネージュに登場する総勢20匹のペット動物たちを
すべて1つの画面におさめたうえに、
背景にはゲーム内に登場するギラン城下町を
ファンタジーテイストで描いてしまおうという無謀な計画だ。
まずは画面全体の配置とか色合いをザックリと決めてみる。
中央にはギランクロスと呼ばれる象徴的なオブジェクト、
その後ろにゴチャゴチャした街並みが続き、
はるか遠くにはギラン城。
それを手前の宿屋(飯屋?)から見ているという構図にした。
線画を描いて形を決めていく。
もとはこんな起伏激しい街じゃないんだけどね!
ゲーム内の建築物の特徴を参考にしつつ、
迫力が出るようにちょこっとアレンジしてみた。
背景は一番手前から
飯屋>オブジェクト>城下町>ギラン城>空
という順序になっており、
遠くなるほど空気の層が厚くなるため
空気の色(ここだと空の色)に溶け込むようになる。
ってのを意識しながら塗ってみた。
それから動物も配置してった。
今回、とにかくキャラが多いので、
すべて同居させるのがいちばん苦労した。
たとえばパンダはデフォルメチックなのに、
シェパードが無駄にリアルになってしまったり。
シェパードをデフォルメっぽくしてみたら
こんどはシンプルになりすぎて
おとなりのハスキーとちぐはぐに・・。
ならばこんどはハスキーをシンプルにして・・。
って感じで手直しループが止まらない。
きりがなかったので、最終的に輪郭をくっきり入れて
ベタ塗りっぽくすることで
半アニメ、半写実みたいな感じに落ち着いた。
あと工夫したとこといえば、手前の飯屋の床かな?
最初木目のテクスチャを貼ろうと思ったんだけど、
パース合わせるのが面倒くさくて挫折した。
悩んだ末、アイレベルの線から放射状に
透明度50%くらいで白黒の線を引いて
(透明度下げることで隣の線との境界をあいまいにする)
オーバーレイで茶色のっけたらそれっぽくなった。
空に打ち上げられた15週年花火について、
最初は夜に上げるような普通の花火を考えていた。
でも今回は昼間だから、それじゃ変かなと思うところもあった。
そこでなんかないかなと思って調べてみたところ、
この世には「昼花火」なるものがあることが判明。
火花散るというよりはカラースモークって感じだ。
これはこれで面白いと思ったので採用。
カラースモークの煙を描き込むかどうか悩んだけど、
「15th」の文字の引き立て役みたいなもので
あんまり描き込むべき場所じゃないし、
シルエットのままにしておくことにした。
でももう少し描き込むべきだったかな・・。
こういう迷いには出口が見つからない。
最後に動物たちの視認性を上げるように
輪郭を描き込んだり背景色調整したりして完成した。
残念ながら、応募期間を読み違えていて
投稿することがかなわずお蔵入りになった作品ではあるが、
良い練習になったと思う。