最初に考えたアイデアは
地下牢の拷問部屋で震える子羊の影が
おぞましい悪霊だった・・みたいな図。
さすがにちょっとダークすぎるかと考えなおし、
獣人風のひつじにデスサイズを持たせてみたりした。
デスサイズが気に入ったので
その方向でデザインを詰めてみた死神ひつじ。
こうしてキャラは決まったのだが、
全体的な世界観や構図がまとまらなかったので、
いちどコンセプトを文章で書き出してみることにした。
文章で書いたコンセプトをもとに
今回はじめての試み、コンセプトアートなるものを作ってみた。
太めのブラシで、おおまかに色とアタリをつけていき、
アイデア画で描いた死神ひつじを配置。
手前を血の海にしてみたところ、
画面全体が真っ赤になってしまいグロすぎたので、
他のモブキャラをコミカルなデザインにして和らげてみた。
先に色から決めると、完成のイメージがハッキリして
序盤のうちに軌道修正していけるのは良いな。
それからコンセプトアートをなぞって下描き。
下描きをなぞって線画と下塗り。
からの陰影付け。
キャラが多いので骨の折れる作業であった。
オーバーレイモードで色を乗せていく。
今回パーツごとに陰影レイヤーと色レイヤーを作ったものだから、
ついにsaiがエラーを吐いた。
『─レイヤーは250以上は作れません─』
レイヤー数に上限があるなんて知らなかったよ・・。
ちょっと無駄遣いをしすぎたようだ。
失敗したレイヤーなども全て残していたので
それらを削除してレイヤー数を稼ぎ、
月や柵、流血や蜘蛛の巣などの装飾を描いて完成。
今回、完成までに1週間もかかってしまい、
個人的にはいろいろと課題の残る作品となった。
時間がかかるのはムダなタスクを増やしすぎだからだ。
今回の作品だと、死神ひつじの周囲にキャラを置きすぎたうえに
それぞれにストーリー情報をもたせすぎた。
・温泉に浸かるようなしぐさのガイコツ
・拷問器具を首に巻き、走り回るスライム犬
・血を吐き出す浮遊カボチャたち
・表情豊かな地面のカボチャたち
・空で集会を開くコウモリたち
・死神ひつじになつく紫のネコ
おかげで主役である死神ひつじの存在感が埋もれ、
ゴタゴタ節操のない盛り付けになってしまった。
以前、学校でデザインを学んだときに
先生から「君の作品はラーメンで言う全部盛りだね」と比喩された。
ほんとその通りである。
ただ、悪癖ではあれどそれも個性。
効率の良い正しい方法は誰もが目指すわけだが、
個性が重視されるクリエイターの世界において、
誰もが捨てたがる非効率でダメなやり方が
ひとつの個性、武器になりうる可能性もある。
もちろんわたしも良いとされるやり方を目指すけど、
完全に捨てないで共存できる方法を模索して行きたいと思う。
実はこのとげぶろぐも、共存に向けた施策だったりする。
メインサイトはシンプルに作品だけ載せるサイトにして、
作品について語りたいこと盛りたいことすべてを
こっちで取っ散らかしていくみたいな。
というわけで、このブログはゴチャ盛りがコンセプト。
見づらい部分は多々あるけど、許してね(・ω・)
◆2015年カレンダー◆
2015年1月~2月「ひつじ雲テイマー」
2015年3月~4月「牧羊犬の昼下がり」
2015年5月~6月「散髪ひつじ」
2015年7月~8月「海ウシと海ひつじ」
2015年9月~10月「死神ひつじ」
2015年11月~12月「Merry's Xmas」